再発とどう向き合うか

再発した時の心構え

Q4.
再発してしまった時の心構えを教えてください
A4.
多発性骨髄腫は再発する可能性のある病気であることをしっかり認識しながら、過度に神経質にならずに、日常生活を楽しむことが大切です

多発性骨髄腫と最初に診断された段階で、もし“これは治る病気なんだ”と理解してしまっていると、再発した時に“自分は治らなかったんだ”、“骨髄腫細胞がまた出てきたんだ”と、かなり落ち込むと思います。しかし、ほとんどの場合、最初の段階で、「あなたはずっとこの病気とつき合っていく必要があるんですよ」と主治医の先生から説明を受けていらっしゃると思いますので、“多発性骨髄腫は再発する可能性のある病気であり、生涯、上手につき合う必要のある病気である”ということをしっかり認識し、再発した時にも、主治医の先生とよく相談し、今後の治療の手立てを検討することが大切です。

また、「再発ですよ」と診断される前から、定期的な検査で、たとえば「M蛋白がちょっと増えてきていますね」というお話を主治医の先生からお聞きになると思いますので、患者さんご自身も「先生、これ再発ですかね」、「悪くなってきていますね」と認識されていらっしゃる方が多いように見受けられます。

最初の治療の時もそうですが、治療が効いて病状が落ち着いた状態になっても、半年くらいは検査結果を気にされている患者さんがほとんどです。しかしその後、少しずつ気持ちが落ち着き、「しばらく、このまま元気でいられますね」と、前向きな気持ちになられるようです。ただ、来院される前は、試験の結果をもらう前のような気持ちだとおっしゃる患者さんが多く、検査の結果が全く気にならなくなってしまうことはないようです。と言って、過度に神経質になる必要はありません。たとえ再発しても、今はいろいろなお薬の選択肢がありますし、近い将来、さらに新しいお薬が使えるようになりますから、再発するのではないかとあまり気にせず、日常生活を楽しむことの方が大切です。せっかく病気が安定していても、気持ちで病気に負けてしまい、何も楽しめないのでは勿体ないと思います。

多発性骨髄腫と診断されたばかりの患者さんへのメッセージ

最初の段階で多発性骨髄腫という病気をよく理解し、受け入れることができれば、万一、再発した時にもドンと落ち込むことは少なくなります。しかし、病気を受け入れるまでにはどうしても時間がかかります。特に、骨折されたような患者さんは“動けない”、“ベッドの上でしばらく制限された生活をしなければいけない”という状況が続くため、精神的にかなり落ち込むことが多くなります。病気を受け入れられずに苦しい思いをされている患者さんは、主治医の先生に相談して、精神的なサポートを受けるとよいでしょう。

また、“治療してもだめなんじゃないか”、“もう治療しなくてもいいんじゃないか”、“家族に迷惑をかけるんじゃないか”と、病気を受け入れる前に投げやりな気持ちになってしまうことがあるかもしれません。しかし、それを乗り越えれば、必ず病気を受け入れ、治療に前向きになれる時が来ます。病気とうまくつき合いながら、ご自身の生活を大切にしてください。