多発性骨髄腫の治療を続けていく過程では、患者さんに対し「治療の効果がどの程度認められているか」、「お薬の量や治療を見直す必要はないか」、「合併症になっていないか」などを判断するためにさまざまな検査が行われます。石田陽治先生(岩手医科大学内科学講座 血液・腫瘍内科学分野 教授)に、多発性骨髄腫診断後に治療を続けていく中で行われる検査の種類や検査値についてお話しいただきました。

応用編

治療を続けていく中での検査値を知ろう

石田陽治 先生
岩手医科大学内科学講座 血液・腫瘍内科学分野 教授

医師からのメッセージ

検査値を把握し、ご自身の状態や合併症の危険度を知ることで、上手に病気と付き合っていきましょう

多発性骨髄腫の診断後に、治療を続けていく中で行われる検査の目的とその検査値の意味について患者さんご自身が知ることは、「自身の病状がどの程度なのか」を理解することにつながります。病状を知り、ご自身の立ち位置を知ることは、現在のご自身の状態を確認するだけではなく、これからの人生をどう過ごしていくかを考える上でとても大事なことです。

また、検査の中には治療を続ける中で起きうる合併症の危険度をみるものもあります。検査値をみてどのくらい合併症を起こしやすい状態にあるのかがわかれば、予防のための対策をとることができ、患者さんが日常生活に気をつけることで、合併症を未然に防ぐことにつながります。そして、患者さんが普段とは違う症状に気がついてそのことを医療スタッフに伝えていただければ、症状に応じた検査を追加したり、検査値を確認したりして適切な対策をとることもできます。

希望を持って上手に病気と付き合っていくために、不安や疑問があれば、われわれ医療スタッフとコミュニケーションをとっていただきたいと思います。ぜひ「検査値」を理解してご自身の状態を知り、日常生活の改善に役立ててください。