食事・栄養について知ろう

日常生活上での食事に関する注意点

Q6.
多発性骨髄腫の患者さんが日常生活で食事や栄養についてどのような点に注意すればよいのでしょうか?
A6.
衛生管理に気をつけ、食材は十分に加熱したうえで、安全なものを食べるようにしましょう

感染症に対する注意

多発性骨髄腫の患者さんは、その病気の症状や治療によって免疫力が落ちていることが考えられます。ですから、感染症にかからないための注意が常に欠かせません。手を洗う、食器や調理器具をきれいにして乾燥させ保管し、使う前にもう一度洗うなどの衛生管理に十分気をつけてください。毎食後の歯磨きやうがいをしっかりとし、虫歯があるのであれば治療するなど、口の中を清潔に維持するようにしてください。

調理をする時は、食材に十分に火が通るまで加熱するようにしてください。また、食べ物には安全なものと注意が必要なものがあります(表)。加熱処理されていない食品、つくってから2時間以上経過した料理、冷蔵庫などに長時間保存してある食品などは特に避けることをお勧めします。飲料は細菌などの繁殖を防ぐため、ペットボトルなどの保存容器に直接口をつけて飲むのではなく、きれいに洗ってあるコップに移して飲むようにしましょう。

食べられるものを食べるという意識を持ち、治療に備えた意欲と体づくりを

最後にもう一度、多発性骨髄腫の患者さんにはしっかりとお口で食べる意欲を持って、食事をとり、体重を減らさないように意識していただきたいということをお伝えします。特に、食欲がない時には、その時食べられるもので栄養がとれるものならジュースでもアイスクリームでもゼリーでもカップラーメンでも何でも結構ですから、ぜひ食べる努力をしてください。

食べる意欲を持つことは非常に重要です。気持ちと体はつながっていますので、食べる意欲を持ち続けていればいつか体は食べられるように変化してきてくれます。そして、食べることでさらに意欲がわき、よりよい治療と、よりよい患者さんの日常生活につながっていくのです。

表 安全な飲食物と注意が必要な飲食物