食事・栄養について知ろう

造血幹細胞移植後の症状と食事

Q5.
特に造血幹細胞移植後に起こりやすい口内炎や下痢にはどのように対処すればよいのでしょうか?
A5.
水分を細目にとるとよいですが、ジュースなど少しでもカロリーがあるものの方がお勧めです

口内炎は唾液が出ないと悪化

口内炎は、唾液の出が悪くなっている時に起こりやすいと言われています。口内炎ができると、食物が触れて痛いので固形物が食べられなくなるという患者さんが多くいらっしゃいます。食べられなくなるということは、栄養がとれなくなることはもちろんなのですが、口を動かすことが少なくなることも意味します。口を動かさなければ唾液が出る機会も量も減りますから、口の中の不潔さが増して、口内炎が悪化するという悪循環となります。ですから、口内炎ができた時は、まず、水分をとり唾液の分泌をよくして口の中の環境を清潔に整えるようにします。水以外の飲料が飲めるようであれば、ジュースなどのできるだけカロリー量が多いものを飲むようにしましょう。これは、固形物により食事ができない場合に不足しているカロリーを飲料によって少しでも補うためです。ジュースなどを飲む際、ストローを用いると刺激が緩和されるので試してみてください。

下痢をしたら水分だけでなく栄養も補給

下痢をしている患者さんの中には、水分をとると余計に下痢してしまうと嫌がる方がいます。しかし、飲んだ分がそのまま下痢で出てしまうようなことはなく、実は、体の中の水分はわずかながらも増えており、きちんと水分を摂取し続ければ状態はよい方に向かうことがわかっています。また、下痢をしている時は食べた分の栄養も出てしまっています。ですから、栄養を補給する方法も考えなくてはなりません。口内炎の時と同様に食べられる・飲むことができるものの中から、栄養分をなるべく多く含むものを選ぶようにしてください。水分と同じで、いくら補給しても出ていってしまうと感じるかもしれませんが、栄養は少しずつであっても確実に体に届いています。