食事・栄養について知ろう

食事・栄養管理の重要性

Q2.
多発性骨髄腫の患者さんにとって、きちんと食事と栄養をとることがどうして重要なのでしょうか?
A2.
治療に備えた体がつくられることで治療効果が上がるからです

食事や栄養の状態と治療効果の関係については、理想的な体重を維持することで、治療がうまくいくことがわかっています。ですから、私たち管理栄養士は患者さんの体重を理想的なものにするため、食事の工夫やアドバイスをしています。体重を減少させずに維持するには、あたりまえのようですが、食べて栄養をとることです。そうすれば、体全体の調子がよくなり、治療効果も上がり、患者さんにとってのよい状態が長続きするようになります。

また、患者さんごとに必要なカロリーやたんぱく質の量には違いがあります。これを計算し、医師に提案するのも管理栄養士の仕事です。食事からとれなかった分の栄養は点滴などで補うのですが、実は体にとっては「腸を動かす」ということが大切なのです。それは、腸を動かせば免疫力の低下を防ぐことができ、感染症などにかかりにくくなることが知られているからです。胃腸に問題がないのであれば、できる限りお口から食事をとることを意識し、それが難しい場合は食物繊維の入った飲料を飲むなどしてなるべく腸を動かす工夫をしましょう。

多発性骨髄腫の患者さんに限りませんが、造血幹細胞移植後の入院患者さんでは、十分な栄養をとって体をつくり、腸を動かす食物をとるようにすると、そのようなことをしない患者さんに比べて入院中に下痢をする日数が減り、抗生物質の投与回数が少なくなり、より早く退院できるということも知られています。