食事は多発性骨髄腫の患者さんだけではなく、誰にとっても生きていく上で欠かすことができないものです。また、患者さんにとっては治療を続け、その効果を得る上でとても大切なものです。しかし、病気や治療により食欲不振、吐き気、口内炎などの症状があらわれることもあり、必要な栄養をとることができなくなる患者さんは少なくありません。管理栄養士の土屋勇人さん(独立行政法人国立病院機構災害医療センター 栄養管理室長)に、療養中の食事の重要性と、食事をとることが難しくなる場合およびその際の対処法について伺いました。

応用編

食事・栄養について知ろう

土屋勇人 さん
独立行政法人国立病院機構災害医療センター 栄養管理室

管理栄養士からのメッセージ

治療に備えた心と体づくりのために、食事・栄養のことは何でも管理栄養士に相談してください

多発性骨髄腫の患者さんには、さまざまな理由で食事を食べられなくなる方が少なくありませんが、治療効果を上げるためには栄養をとって治療に備えることが必要です。また、食べられないことで気持ちが落ち込むと、元気が出なくなり、余計に食べられなくなるという悪循環に陥ることもあります。そのような時は、私たち管理栄養士に気軽に相談してください。患者さんが入院中はベッドの横で患者さんの状態をよくみて、食べられそうな料理を提案したり、少量であってもできるだけ多くの栄養をとれる食材を紹介したりできますが、退院後はそのような機会がなくなってしまいます。しかし、食事についてわからないことや困ることは退院してからも出てきますし、アドバイスが欲しいということはむしろ増えると思います。そのような時は、外来を訪れた際に医師や看護師に言っていただき、管理栄養士とお話をする機会をつくってもらってください。どうすれば問題を解決できるか、入院している時と同じように、私たちがいっしょになって方法を考えます。大事なことは治療継続のために「食べる意欲」を持ち続けることです。