こころのサポート

家族はどう支えたらよいか

Q4.
家族や周囲の人たちは、患者さんをどのように支えたらよいでしょうか?
A4.
患者さんからのサインを見落とさず、いつでも積極的に話を聞く姿勢でいることが大切です

患者さんからのサイン

患者さんのなかには、自分から救いを求められない方がいらっしゃいます。このような患者さんの気持ちに、ご家族や周囲の方たちが気づいてあげるにはどうすればよいでしょうか。救いを求めている患者さんからは、いくつかのサイン(信号)が発せられています。最もわかりやすいのは“眠れない”、“食欲がない”、“体重が減った”の3つのポイントです。眠れない日が2週間以上続いた場合や、食欲が落ちて体重が5%減った場合(たとえば60kgの人が57kgになる、40kgの人が38kgになる)には要注意です。すぐ主治医の先生に相談しましょう。

また、患者さんが自分の人生を振り返って、「自分はこれまで何もよいことをしてこなかった」など、自分の過去をネガティブ(悲観的)に評価する場合にも周囲のサポートが必要なときですから、注意してください。

さらに、患者さんに余裕がないと感じられたときには、患者さんの代わりに主治医の先生に質問・相談するとよいでしょう。国立がん研究センターから発行されている『重要な面談にのぞまれる患者さんとご家族へ』というパンフレット(Q2参照)が参考になると思います。

患者さんとの接し方

患者さんは十分がんばっていますので、過度の励ましはかえって患者さんにとってつらい場合があります。「がんばって」と声をかけるより、黙って、“何かあったらいつでも積極的に聞くよ”という姿勢でいることが大切です。ご家族にとって、ずっとこのような姿勢で待機していることはなかなか大変ですが、こういった姿勢を見せることが患者さんの救いになります。そして患者さんが実際に話し出したら、ご家族が1つ話す間に、患者さんが10話すくらいの比率で話を聞くようにしましょう。