多発性骨髄腫ではいろいろな合併症が起こります。そのなかから「易(い)感染性」、「高カルシウム血症」などを取り上げ、これらの合併症に伴う症状をどのように予防・軽減できるのかなどを、黒田芳明先生(自治医科大学分子病態治療研究センター幹細胞制御研究部 助教)にわかりやすく解説していただきました。

基礎編

多発性骨髄腫の主な合併症と治療
(後編)

黒田芳明 先生
自治医科大学分子病態治療研究センター
幹細胞制御研究部 助教

先生からのメッセージ

主治医の先生としっかり連携をとって、二人三脚で治療を進めていきましょう

多発性骨髄腫では、新しい、効果的なお薬がどんどん開発されています。このようなお薬を使って、病気をしっかりと抑えていくことが大切です。一方、治療を始めると、患者さんによってはお薬の副作用(お薬によって、体によくない症状が出ること)がみられる場合がありますので、注意が必要です。副作用の症状は、どのような治療を受けているかによって違います。主治医の先生に、“自分はどのような治療を受けているのか”、“特にどのような症状に気をつけなければいけないのか”、“治療を受けながら、日常生活でどのようなことに注意したらよいのか”など、説明を受けておくとよいでしょう。

副作用が起こると、多発性骨髄腫の治療を休まなければならないことがありますが、症状が回復すればまた治療を始められます。主治医の先生と相談して、副作用をしっかりコントロールしながら、なるべく治療を続けていってほしいと思います。医学はどんどん進歩していますから、あきらめずに治療を続けていれば、さらに新しいお薬が出てきます。病気を治せる日がくることを信じて、治療をつないでいくことが大切だと思います。

また、治療を続けている間には、副作用も含めていろいろな問題が起こりますが、問題をさらに悪化させないことが重要です。そのためには、主治医の先生としっかり連携をとって、二人三脚で治療を進めていきましょう。