骨を守るために

骨に障害が起こる理由

Q2.
多発性骨髄腫ではなぜ骨の障害が起こるのですか?
A2.
骨をつくる力よりも骨を壊す力の方が強くなるためです

多発性骨髄腫は血液の病気なのに、なぜ骨に障害が起こるのでしょうか。

骨は何も変化していないように見えますが、実は、毎日古くなった骨が壊され、その場所に新しい骨がつくられているのです。古くなった骨を壊す役目をもっているのが破骨(はこつ)細胞で、新しい骨をつくる役目をもっているのが骨芽(こつが)細胞です(図3)。通常は、骨を壊す力と骨をつくる力が釣り合っていますので、健康で丈夫な骨が保たれています。

図3 私たちの体の中では古くなった骨が壊され、新しい骨がつくられています

しかし多発性骨髄腫では、骨髄腫細胞から、破骨細胞の力を強める物質が出ますので、骨はどんどん溶けていきます(図4)。その一方で、骨芽細胞の力を弱める物質も出ますので、骨をつくる力よりも骨を壊す力の方が強くなります。こうして、新しい骨がつくられなくなってしまうと、骨がスカスカになり、もろくなって、骨折や痛みなどの症状が出てくるのです。

図4 多発性骨髄腫では、骨をつくる力よりも骨を壊す力の方が強くなります